能の泉

質問箱「能の泉」第8回

問能とオペラは歌う劇という点で似通っていますが、配役の仕方に違いはありますか?答大いに御座います。先ずオペラは男の役は男が演じ女の役は女が演じますが、能は男だけで演じる芸能として磨き抜かれて来たものなので、原則男の役も女の役もすべて男が演じ...
能の泉

質問箱「能の泉」第6回

問舞台で待機している役者が袴の中に手を突っ込んでいるのは、不用心で武家の作法に反しませんか?答この問題についてはまともに反論している文献をついぞ見たことがありません。そこで筆者の研究に基づく仮説を提示して反論と致します。即ち、「袴に手を入れ...
能の泉

質問箱「能の泉」第5回

問仕舞用の袴は普通の馬乗り袴とどう違うのですか?答仕舞袴は、羽織袴役以上の上級武士の礼装即ち裃の袴が起源と考えられ、主な特色として、襠(股部)が低く相引き(脇部)の丈も短く腰板の芯には厚紙でなく桐や杉の板を入れる点などが上げられます。また、...
能の泉

質問箱「能の泉」第4回

問宝生流に家元が二人いるのは何故ですか?答能はシテ方、ワキ方、狂言方、大鼓方、小鼓方、笛方、太鼓方の分業制になっておりまして、それぞれにいくつかの流儀が存在します。そして江戸時代には、座付きといってシテ方以外の流儀は観世、宝生、金春、金剛、...
能の泉

質問箱「能の泉」第3回

問能の演目はどれくらいありますか?答能の曲は文献に残っているものだけで二五○○番を超えるといわれます。しかし今も実際に舞台にかけられている曲は、その一割ほどにすぎません。幕府へ提出した書上や宗家公認の謡本等から各流儀の公定演目をさぐってみる...
能の泉

質問箱「能の泉」第2回

問織田信長が「人生五十年」と謡って舞う場面がドラマや小説によく出て来ますが、あれは能ですか?答よく聞かれる質問ですが、答えはノウです。能の遠戚みたいなものと言いましょうか、幸若舞の「敦盛」という曲の一節で、能とは同名異曲です。今の能は、大和...
能の泉

質問箱「能の泉」第1回

はじめにこれから回答者を務めさせて頂く土蜘(つちぐも)こと村上です。皆様から寄せられた様々な質問にお答え致します。独断と偏見を交えた迷解答を投げかけて、皆様の五体をつづめ身を苦しむるやも知れません。回答に対する御意見御批判もどしどしお寄せ下...
能の泉

質問箱「能の泉」第13回

問能は全部本当の話ですか。台本は誰が書いたのですか?答能の台本は、伊勢物語、源氏物語、平家物語や万葉集、古今集などの古典や支那の伝説などを素材に、或いは名所旧跡の故事来歴をヒントにして、能作者の驚くべき知識教養と想像力とを縦横に駆使しながら...
能の泉

質問箱「能の泉」第12回

問優津川雅彦主演の「プライド・運命の瞬間(とき)」という映画(1998年東映)に突然能が出て来たのですが、あれは一体何だったのでしょうか?答「プライド」は日本敗戦のあと自殺し損なって東京裁判にかけられた東條英機元首相の苦悩を中心に描かれた名...
報告

「令和2年度 謡曲の集い」を開催しました(令和3年2月20日)

令和2年度の当協会の事業は、他の文化芸術団体同様に新型コロナに翻弄された1年となりました。仙台市能楽振興協会の令和2年度事業として計画しておりましたイベントの数々、「瑞鳳殿秋の能楽」、「囃子と仕舞の会」および仙台市様、仙台市市民文化事業団様...