はじめまして。仙台市能楽振興協会と申します。
この度新たにホームページを開設いたしました。
私どもの団体は、平成13年に日本で初めて世界の無形文化遺産に登録された ”能楽” と深いかかわりのある団体です。
能楽シテ方には、喜多流、観世流、宝生流、金春流、金剛流の五つの流派がありますが、仙台にはそのすべての流派が揃っており、更に狂言、囃子の会を加えて、和気あいあいと活動している全国でも極めて稀な組織となっています。
私どもの団体は、昭和25年9月、仙台市公会堂に能舞台を設置し仙台市に寄贈したことにより、仙台能楽協会が組織されたことに始まります。当時は観世流、喜多流、宝生流の三流のみでありました。
その後、昭和49年に宮城県芸術協会発足に伴い、宮城県能楽協会に改称し、更に平成4年10月に仙台市能楽協会に改称し、平成21年5月には仙台市能楽振興協会と改称し、多くの方々に支えられ、ご協力をいただきながら今日に至っております。
この間、昭和63年7月に、仙台市に対し能楽堂設置の陳情書を提出し、平成7年には能楽堂設置を要望する署名運動を展開し、仙台市に対して署名簿とともに要望書を提出しております。
仙台市におかれましては、平成12年、13年と有識者による「仙台市能楽堂検討委員会」を開催され、委員会として「仙台市に能楽堂は必要である。」との答申がなされております。
私どもは、日頃よりプロの能楽師の指導を受け、伝統芸能としての能楽の研さんに努めるとともに、能楽の普及を計り、古典芸能の保存に励むことを目的として活動しております。
近年では、「瑞鳳殿秋の能楽」、「囃子・仕舞と狂言の会」、「謡曲大会」を毎年の恒例行事としており、平成23年 卸町に「能―BOX」がオープンすると同時に「能のおけいこ体験講座」をスタートさせ、能楽五流が年間を通じて新たな能楽愛好者の増加を夢見て活動しております。
今年に入って、この「能のおけいこ体験講座」の一部門として在仙の外国人および外国人留学生を対象にした「外国人のための能講座」も始めております。
平成16年には会報「能の杜」を発刊し、主として会員向けの広報活動を行っておりましたが、東日本大震災がありました平成23年以降は休刊の状態です。
仙台市様、(公財)仙台市市民文化事業団様と同時主催で実施させていただいております「市民能楽講座」は、平成11年より開催しており、今年度で第38回を迎えます。
公演時にいただいておりますアンケートには、「能楽に関する情報が少ない」との記載が多く見られます。私どももこの点につき大変心を痛めております。
この度、ホームページを開設いたし、より多くの方々に能楽情報をお届けするよう努めて参りたいと存じております。
今後 能楽に関心をお持ちの多くの方々に閲覧いただけますことを心よりご期待申し上げご挨拶といたします。
仙台市能楽振興協会
会長 鈴木敏彦